ピンポン外交なんてみんな知らないだろうな。仲違いも解け、汗もかき、愛さえも生まれる。ラケットをもつと、つい完全燃焼してしまうのがピンポン。デザイナーJanne Melajokiさん(フィンランド)の卒業制作はピンポンである。
ピンポンは誰でもできて熱狂できる。そこを掴んだ。
In my graduation project I have pondered urban intervention and the role of the designer in activating the city. My end product is a concept of a ping pong table, that enables the occupation of urban space in a whole new way.
引用元=the Atlantic「私は卒業制作で都市への干渉、街を活性化するデザイナーの役割に思いをはせました。私の答えはピンポンテーブルというコンセプト、街のスペースを新しく占拠する手法でもあります」
このインスタレーションでは廃材を使って、街に「テーブル」を作り、ピンポン台とみたてて、参加者で環境を変えた。インスタレーションといえば、往々にしてケッタイなオブジェで「ほら感じろよ」という、創作物と見学者がそれぞれ孤立した空間になってしまう。だがこれは街、そしてピンポンという<参加型>である。いいね!動画はこちら。
hütte(運営に参加する野沢温泉のカフェ&ギャラリー)のことに思いをよせた。目抜き通りの大湯通りから20秒の立地なので、ピンポンしてみてもいいな。なにしろ温泉街でしょう、浴衣でピンポンがぴったり(笑)
ところがFBの投稿によると、今日はこんな感じでマーケティング会議をしていたそうだ…。良いスペースなのに会議ですか…。
このスペースにはダーツもいいかも。数名ならヨガもできる。ぼくらはデッキに足湯を作ってみたいと常々考えている。手づくり系ワークショップなら、できるだけ参加時間に長短の制限がないものがいい。かんたんにも作れて、凝ったら長居もできる。そうそう、手づくりではひとつ野沢温泉らしいアイデアがあるのだが、それはまだ秘密。
hütteの改装をみんなでやるのもいい。壁を廃材で覆うとか、ベンチを作るとかロケットストーブを作るとか、ギャラリーをみんなでデコっていくのも楽しい。
アートやギャラリーで参加型というと、トークショーやキュレーターの絵のお話しがせいぜいだが、ヘルシンキ・スタイルピンポンのおかげで参加の意味が広がった。要はオーディエンスに球を打ち込めばいいのだ。きっと打ち返してくるから。