utteする

おとついくらいから体調がすぐれない。いつもの疲れのバイオリズムで肩こり、頭痛がひどい。しばらく飲み続けている秘薬のおかげか、鼻炎にはならないのが幸い。

がんばって外に出よう。ギャラリー巡りしよう。近所にはまだ行ったことがないギャラリーが幾つもある。リストアップをして自転車に股がる。1軒目は神田岩本町付近だが、ぐるぐる回っても見当たらない。これは「閉廊」だな…。ギャラリーというものは実によく潰れるのである。

2軒目は神田美倉町。訪ねあてるとドア開かない。あ、お休み…!すると自動ドアを手で開けてくれた。「どうぞ」と。ぼくは「でもお休みでしょう?」と小さい押し問答の後、なんとなく入った。出て来たの『木ノ葉画廊』のオーナーのおばさま。


「お休み中すみません。実は近所でギャラリーをしている者で…」とぼく。
「今は展示の準備なのよ。来週から始まるの」
「ウチもなんです」

木ノ葉画廊は、創業1884年株式会社木屋の100周年を記念して1984年に開廊。多くのアーティストが巣立ってゆきました。引用元=木ノ葉画廊HP

【長寿命の秘訣は…】
ここで28年もやっている。その秘訣はなんだろう?

この界隈にもたくさん画廊があったんですよ。90年代始めまでは大きな絵も売れたし。でも今はどこも閉まってしまって、自殺した人もいた。なにしろ日本人は絵を買わないでしょ。評価があるとか有名じゃないと

今や高名な画家でも売れない。欧米では“これ良い”という価値観で売れるんだが…。銀座あたりの画廊は中国人でもっていると言われる。あとは高止まりしたギャラリー利用料だろう。ギャラリー一本で食っているところはほとんどないはずだ。

それにね“おれの絵は売れなくてもいい” “わかるやつだけわかればいい”という画家も多くて。彼らはもう70才か80才になって、死んだ人も多いわ

ぼくは“ピカソかゴッホか”の話を思い出した。認められなくて30代で病死か自殺か。認められて90才まで描くか。認められた方がいいのに決まっている。

日本だと奥村土牛ね!」オーナーはおおらかに笑った。「ギャラリーも利益を出さなきゃダメ。3年くらいは熱意で続くけど、利益が出ないと“オレ何やってんだろう…”と考えるの

ドキッとした。我々も4年目じゃないか。展示は毎月やっているが“クリエイター支援”の方は失速気味だ。先日も知人のクリエイタービジネスが、他の事業と統合というお知らせハガキももらった。次は我々か…。どうしたら28年もできるのか?ストレートに訊いた。

時代に合わせて変えてゆくことね」オーナーはきっぱり言った。

【4年目の原点へ】
おばさまのアドバイスを受けて、大きな視点で観よう。モノよりもココロの時代。だからアートは間違ってはいない。だが消費者の関わりかたが、作品を「買う」から「共感する」「体験する」「育てる」へ重点がシフトしている。

共感する=作家の想いを伝えること
体験する=手づくりワークショップの開催
育てる=……

共感する」ではクリエイター支援として世界観の紹介や作品販売、展示会開催をしている。「体験する」ではワークショップ開催をしてきた。そこにもうひとつ「作家を育てる」を入れれればいいのではないか。どうやってやるか。cherryさんと話し合って具体化できることをひとつずつしていきたい。

幸いにもぼくもcherryさんも画商じゃなく「好き」から入る。cherryさんは料理創作、ぼくは文章創作する立場から、作家の気持ちを理解したいと思う。ビジネスでやっちゃイケンのだアートは。

【4年目の原点へ】
さて朗報。展示会をアートマルシェ神田で2回開いた神社作家の瑠璃白さん。作品が良いだけでなくチャレンジもいい。そのうちのひとつが実った。『Celebrate The Healing Power of ART』で入選。おめでとうございます!世界へ道が拓けるといいですね。


(左、上から4人目)

utteの海外公募展紹介ブログを見て応募したんですって。小さな貢献もできました。我々の事業「utte(うって)」の語源は「私を売って」なのである。さて、4年目の原点へ旅立とう!


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