容器は生きている

JAXA、はやぶさ搭載の帰還カプセル内の微粒子の起源が判明』というリリース、目が惹かれましたね。カプセル内に入っていた1,500個の粒子が小惑星イトカワ由来だったという。遊星からの物体X、ならぬ小惑星からの物体X。粒子も人類の宝なら、カプセルも永久保存だ。

もうひとつ“容器”で注目すべきニュースがあった。ヤクルトの容器だ。

判決は、ヤクルト本社が68年の販売開始以来、容器の形状を維持してきた▽乳酸菌飲料の市場占有率は常に50%以上▽インターネット調査で、消費者の98%以上が容器の形状から「ヤクルト」という商品を想起している−−ことなどから「消費者は酷似する商品を『ヤクルトのそっくりさん』と認識している」と指摘。商品名のロゴの有無とは関係なく、容器の形状自体の商標登録を認めた。引用元

確かに我々は「ヤクルトのそっくりさんが安売りしている」から買うし、「そっくりさんだけどヤクルトそっくりなので、乳酸菌が効くだろう」から買うのだ。デザインをしたジャパニーズモダンの先駆者、剣持勇さんも喜んでいるだろう。

【無意識のうちのコンテナー】
ヤクルトのそっくりさんは「ヤクルトにあやかろう」という商法で、動機は不純である。だがあやかろうには、純粋におもしろさを追求するものもある。先頃終了した『CONTAINER – without thought』展示にそれがあった。


『toothpaste tube(歯磨きチューブ)は』は歯磨きにあやかっている。


『stock bag(ストックバッグ)』には、人のかたちにあやかって、穀物はからだに必要だよ、と言っているかのようだ。これ好きだ。


『明太子チューブ』だ。これこそ製品化してくれないかなあ(笑)。


筆箱なのだが、なるほど方眼紙柄ね。ふむふむ、楽しい。

【容器の秘密】
これらはウィズアウト・ソート(無意識のうちに)意識していることを、容器にデザインした。なぜ容器か?といえば、内側のコンテンツと外側の世界を隔てる“皮”が容器であり、さらに隔てるだけでなく、中身が“オレは存在してるぞ!”と宣言して、環境に居場所を作ろうとすることを表明しているのだ。

容器とはモノを詰めるだけでなく、生きているぞ!オレには中身があるぞ!とパルスを外に出すもの。はやぶさ粒子のカプセルもきっと「地球外生命体が入っているぞ」とブルブルしていたに違いないのだ。

だが動機が不純なヤクルトあやかり容器は、中身もちゃんと生きているか疑わしい。疑わしいなら買わなきゃいいのだが、つい安いと無意識のうちに買ってしまう我がいる。

 

■■外部媒体執筆実績■■■■■■■■■■■■■■■■■

ビジネスメディア誠 執筆実績
プリバリイン 執筆実績

■■最新エッセイ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
コンビニのパスタが、“モチモチ”している理由を探る

(ビジネスメディア誠)

■■ことばのデザイナー■■■■■■■■■■■
あなたの書く自叙伝を「読まれるもの」にするご支援
クリエイターインタビュー、活動支援サービス
買われる売りことばの講座(オーダーメイード・ワークショップ)

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中