愛と希望とクリエイティブの“ポスト・フォッシル世代”へ

今日は“印刷の価値を新たに創造する雑誌”『プリバリイン』に連載する“マーケティング価値校”のこぼれ話です。


2010年4月下旬から6月下旬まで21_21 DESIGN SIGHTで開催されていた、『ポスト・フォッシル:未来のデザイン発掘展』での展示と聴講をテーマに7月号に書きました。この展示をディレクションしたリー・エデルコート(Li Edelkoort)さん、そして2人のアーティスト、タニヤ・セーテル(Tanja Sæter)さんとカーリン・フランケンスタイン(Karin Frankenstein)さんのプレゼンが心に響いた。

この展示をがんばってひと言で表そう。“ポストフォッシル”とは、化石燃料の次の時代という意味で、その時代のデザインはどこに向かうのか?がテーマだ。政治も経済も消費も大きな曲がり角を迎えた今の時代を敏感に感じ取ったアーティストたちが選んだのは、泥や木、皮、骨といった“原始時代の素材”。なぜそれがデザインのトレンドなのか?くわしくはMYエッセイを読んでほしい。

【ポストフォッシルムーブメントとは】
と突き放すのもナニなので(笑)、同展示のメッセージを書き写してきたので紹介しよう。

ポスト・フォッシルムーブメントの核を形成しているのは自然です。
もはや無邪気で情熱的なエコロジー言語はつかわれていませんが、しかしさらなる新しい時代にふさわしい成熟した哲学として用いられています。

質問はこうです。
より豊かになるために、より少ないものでやっていけるでしょうか?
デザインは魂をもち、それゆえ生気に満ちたものになるでしょうか?
人はより意味のある消費の方法を見つけられるでしょうか?
わたしたちは過去と訣別し、新たな未来を創造できるでしょうか?

Nature is a dominant ingredient in this movement,
although no longer used as a naive and aspiring ecological
language, but as a mature philosophy fit for a newer age.

Raiging the questions that need to be raised;
Can we do with less to become more?
Can design have a soul and therefore be animated?
Can man find a more meaningful way to cosume?
Can we break with the past and reinvent the future?

エコとかロハスとかに消費者はもはや惹かれず、もっと成熟した“プリミティブなもの、生き方”を求めるムーブメントが、静かに深く始まっている。いわゆる原始時代生活を求めるのではなく、原始素材とうまく暮らそうという考え方。

高くても便利を買わず(コンビ二は曲がり角)、ブランド品を礼賛せず(欧米ブランド衰退)、華美な旅や飲食を求めない(一流旅館もディスカウント)。消費至上主義的な生活への興味が失われている。かといってマイバッグやマイ箸などエコな行動実践も、ロハスという健康と地球の持続的成長コンセプトも、定着したのか飽きたのか、以前の力を失っている。

ちょうど起きた象徴的な事件はBPのオイル漏れ事故。人間のエゴ、政治の駆け引きの醜さ、メディアのオクテぶり(巨大な広告主としての存在)がアラワになった。これは消費をバンバンするのはよくないと、世界中の良心のある人が感じた。

【洞察をたばねて予言する】

さてリー・エデルコートさんといえば“トレンド・クリエイター”としてマーケティングの世界でも有名です。つまり次の時代の予測をするグルと扱われています。この展示に行く前はわたしも、バズワードをバンバン発するトレンド・クリエイターでしょと思っていました。

ところがお話を聞いて、人柄を感じて、トレンダーという薄っぺらさはまったくない。正確に言えば、トレンドのインサイト・ファインダー(洞察発見者)。先端的な表現をするクリエイターの良き理解者。だから彼女のもとに一流のアーティストが集い、その表現を射抜いて助言を返す。彼女はそこから得た洞察をたばねて“予言”をする。そういうサイクルがあるのだろう。百聞は一見に如かず。


最後に今月のプリバリイン、お奨めは『「青」の流行が物語る時代の声』(大澤かほるさん)。ぼくは情熱の赤が好きです。死ぬときは赤く燃え尽きたい。今日は以上です。

わたしは“ことばのデザイナー”。ことばで社会に貢献します。
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